
小道を入った場所にある隠れ家のような温かな雰囲気の古民家ギャラリー。ケーキやコーヒーを味わいながら、日常に溶け込むように展示されたアートを身近に楽しむことができます。
ギャラリーを始めるまでの経緯を教えてください
桐生の高校、建築の専門学校卒業後に一度、サラリーマンとして仕事をしました。仕事をしていく中で、芸術の世界でアーティストとして仕事をして、私をここまで育ててくれた親の世界に興味を持ったんですよね。その事があってサラリーマンを辞め、桐生でギャラリーを開くことに決めました。長年過ごしてきた地元の桐生で、気軽にアートに触れることができる展示の場所を作りたいと思っていたところ、たまたま知り合いの大家さんの紹介があってこの場所で2022年にギャラリーを始めました。
始められてみてどうでしょうか
ギャラリーを始めた時には、どこの美術大学出身なの?どんな絵を描くの?と聞かれたりしました。私は美大を卒業したわけでもないし、サラリーマンとして働いていましたので、美大を卒業していなければならない、絵に詳しくなければアートに関わってはいけない、というような雰囲気があって、やっぱりアートは狭い世界のものなのかなと感じたりもしましたね。でも、そんな「当たり前」を変えていきたいとも思ったんですよ。部屋やトイレに絵が飾ってあるように、もっと日常にアートがあっていいじゃないか、アートが好きってだけで楽しんでもいいじゃないか、と思っています。始めてから数年たった今では、展示が変わる毎に訪れて下さる方、コーヒーやケーキを食べながらご友人たちとアートを楽しみに来られる方など、様々なお客様に気軽にアートを楽しんでもらえるスペースになっていると感じられてうれしいです。
魅力的な空間ですが、この建物についても教えてください




この建物は明治の建築で130年くらいの歴史があるんですよ。法務局だったり、民家になった過去もあったようです。そんな建物をたまたま大家さんが貸してくれて、自分でDIYをして今の空間に作り上げました。自分は古いものと新しいものとのミックスみたいなのが好きなので、押し入れをツートンにして今風に見せたりした部分もありますが、窓だったり、壁は昔のいい感じの「あじ」があるので、そのまま使うようにしました。アートに加えて、空間も楽しんでもらえたらと思っています。
今後の展望はどうでしょうか
やっぱり今後も、「より多くの人にアートを楽しんでもらいたい、もっとアートを身近なものに」って思いますね。この桐生のギャラリーで自分自身の力もつけていきたいです。その後に、いつか熊本でもギャラリーをしたいと思っているんです。自分のルーツがあちらなので、両親が小さい頃に熊本によく連れて行ってくれたんですよ。今は熊本の商品をこのギャラリーでも販売していて、将来的には桐生の商品を熊本で紹介して、桐生と熊本の両方の魅力を広げていきたいですね。

